令和元年の台風で考えた

先日、大木をたくさん切った。

ブログに掲載したのはけやきや杉の写真ばかりであったが、他にも柿の木やクリの木、かしわの木、うめの木など、長く先祖の生活に欠かせなかった木も切った。

結果として日当たりが改善し、景観も良くなった。ただ、景観改善が狙いではなかった。

 

令和元年に大きな台風が2つあった。

ひとつは「令和元年東日本台風」。こちらは大きな水害をもたらした。

大子町の役場や商店街などの中心地に大変な被害をもたらした。

私も大子にいたが、大子で感じた台風の勢力はさほどでもなかった。上流ではもっと雨が激しかったようで、台風一過、上流から大量の水が流れこみ、久慈川が氾濫してしまった。台風が来たのは2019年10月だが、水郡線の復旧は2021年夏になると先日発表された。鉄道が約2年も分断される。

大子町役場はもともと建て替え計画があったためもあり、台風の直後に高台への移転を決めた。大子町にとってこの台風の影響は甚大であった。

もう一つは「令和元年房総半島台風」。大子で上記の台風を経験したにもかかわらず、私にとっては大子には影響のなかったこちらの台風の方がインパクトが大きかった。この台風で考えさせられたのは風だ。

私はこの台風の後、伊豆踊り子歩道ハイキングに行った。その時に、以下の写真のように風で倒れた木をいくつも見た。

私はこの台風の時は横浜にいたが風で恐怖を感じたはじめての経験だった。すさまじい強風で、木々が倒れるのも当然だと思った。

大子の家では、急斜面の崖に高さ40mクラスの木が密生している。竹も杉も太陽光欲しさにどんどん上に伸びていく。これらの木は上の方しか葉がなく重心が高く、伊豆で見た木より我が家の木の方が倒れやすい。(我が家の崖に生える竹は、杉やかしの木と密生しているため、生きるために杉などより高くならなければならず、40m近い高さだ。風が吹くとその竹は大きく揺れる)

大子の家に、伊豆で起きたような風が来たら、木が倒れ急斜面が崩落するのではないかと怖くなり、大子の大木と老木を切ることに決めた。

 

令和元年の台風2件が過ぎたとき、私は「庭も家も2020年の台風時期が来る前に風と雨への備えを終わらせよう」と考えた。

やることはまだたくさんある。